有害な混ぜ物処理

ワインの有害な混ぜ物処理の検出法



ワインの中の鉛またはその他の有害な金属を検出する便利な試薬はワイン・テストの名前で知られているものである。これは硫化水素ガスで飽和し、塩酸で酸性にした水である。この1容をワインまたはその他の鉛の存在を疑う液体の2容にくわえると、暗色または黒い沈殿を生じて、塩酸を加えても消失しない。そしてこの沈殿を乾かして吹管の前で木炭片の上に融合させると金属鉛の小球になる。このテストは鉄を沈殿させることはなく、鉄は硫化水素と結合しても溶液に残る。そしてワインの中のどの酸もテスト液中の硫黄を沈殿させる効果は無い。またもっと能率のよい方法は70ページに記載したように前もって塩酸で酸性にしたワインに硫化水素ガスの流れを通すことである。


時に使われることがあるワイン・テストは次のように用意する。--- 等量の細かい粉にした硫黄と消和した生石灰を混ぜ、20分のあいだ赤熱にさらす。この硫化した石灰の36グレインに26グレインの重酒石酸カリウムを加え、混合物をオンス瓶に入れ、前もって沸騰させた水を満たし、冷やす。液体は繰り返して震盪した後に、不溶物質が沈殿して透明になるのを待ち、前もって20滴の塩酸を入れておいた他のバイアルに注ぎ込む。これは使用する用意ができている。鉛または銅の入ったワインと混ぜるとこのテストでワインは暗褐色または黒色に変化する。しかし、単に硫化水素ガスをワインに通して塩酸で酸性にするのが、ワイン中で鉛を見つけるずっと良い方法である。


最近、フォーゲル氏は赤ワインで外来性の色を検出するためのテストとして酢酸鉛を推奨している。コケモモ(Vaccinium Mirtillus=bilberries)、ニワトコ(elderberries)、ログウッド(Campeach wood)のようにワインに色をつける物質のどれも、このテストにより真の赤ワインで得られる色である緑っぽく灰色の沈殿を生じないからであると彼は言っている。


コケモモ、ニワトコ、ログウッドのジュースで色がついたワインは酢酸鉛で深い紺色の沈殿を作る。そして、ブラジルボク、赤サンダーズ、赤ビートは色をつけ、酢酸鉛で赤色の沈殿を作る。砂糖大根で色をつけたワインもまた石灰水で無色になる。しかし非常に弱い酸で色は戻る。赤ワインの発色物質はブドウの外皮にあるのでフォーゲル氏は大量のブドウの外皮を集めて粉にした。この状態でこれはアルコールに深赤色を与えることを見出した。この色素で染めた紙は酸性で赤、アルカリ性で緑になった。


フォーゲル氏は彼の実験のために黒ブドウからかなりの量の赤ワインを作った。これは酢酸鉛によって真の灰色・緑色の沈殿を作った。シャトー・マルゴーおよびコブレンツの近くからの疑いなく真正な2種類の赤ワインから、彼はまた同じ色のついた沈殿を見つけた。



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